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発表会

先日、息子の小学校の学習発表会がありました。

彼は、自閉症です。

とにかく、参観日、運動会など、「いつもと違う」のが苦手な息子…。

 

今まで、発表会やら何やら、参観日的な日は、それはそれは悲惨でした。

保護者がたくさん見に来ていて、いつもと雰囲気ががらっとかわる参観日。

いつもと違うことに耐えられないのか、息子は、パニックを起こしたり、大声を出したり、予測のつかない奇妙な行動を取ったりすることが多かったです。

 

普通の子ならば、参観日に親が見に来てくれるということは、恥ずかしかったり緊張するかもしれませんが、やはり嬉しいことでしょう。親も、子どもの成長した姿を見て嬉しく、感動するでしょう。しかし、私はそのような気持ちを味わったことがありません。なにしろ、決して普通には参観日が終わらないのです。いつも、息子が何か困ったことをしでかすのではないかと、胸にどんよりと暗い気持ち、重い緊張感を抱えながらの参観でした。

 

 今までの、悲惨だった参観日の様子を思い出しながら、さて、今日の学習発表会はどうなるんだろう、大パニックを起こすようなら、私にネガティブな気持ちが溜まるよりは、先生にまかせて私は帰ってしまおうかと考えたりしていました。息子に対して私が情けない気持ちを抱いて、親子関係が悪くなってしまうよりはと…。

 

朝、とにかくお祈りしながら、学校まで息子を送っていきました。

 

そして、覚悟を決めて教室に入って保護者席に座り、前に並んで立っている子ども達の中に息子を探しました。

そうしたら、驚くべきことに、息子はきちんと立っていたのです!今までは、待機の時間が苦手で、出番の時にだけ先生の指示つきで出る、というようなパターンが多かったのです。普通クラスの他の子に混じって、まっすぐ前を向いて立っている息子の姿に、私は目を疑いました。

そして、息子が私を見つけ、目が合いました。あろうことか、息子は少し笑顔になったのです!そんなことは、本当に本当に、初めてのことでした。今までの参観日では、私がいるのを見つけると、普段その場にいない私がいるのが受け入れられないのか、落ち着かなくなったり、悲しいことですがとにかく私がいることを嬉しくは思っていないようでした。なのに、少し微笑んだのです。本当にびっくりしました。何より、表情が、以前と全然違っていました。

 

以前の発表会的な会では、ここに意識あらずの表情でした。目はどこを見ているかわからず明後日の方を向き、自分では制御出来ないような体の動き、奇妙な声出し。それがいつものパターンでした。先生が傍についていても、体は勝手に動き、その場面に関係のない声が出てしまう。でも、発表会が始まるまでの待ち時間が、少なくとも5分、もしかしたら10分くらいあったかもしれないのですが、その間、息子は、きちんとまっすぐ立ち、前を向き、意識がここにあるように見えました。先生は傍についておらず、教室の後ろ、息子の目線の先で立ってくださっていただけなのですが…。

 

それでも私は、何かおかしなことをするのではないか、途中で何か起こるのではないかとハラハラし、また覚悟し、とにかく主に祈っていました。

 

発表会の内容は、教科書の朗読や、ちょっとしたお芝居、ピアニカ演奏などでした。

その間、息子はいつもの奇妙な行動をしませんでした!パニックにもなりませんでした。そして、途中、足を掻いたり、不思議な手の動作をしたり、どこかに意識が飛んでいるような表情のときもありましたが、そういう時間はほんの少しだけでした。ほぼ全体を通して落ち着いて、他の子たちとともに、自分の役割をこなせたのです!

先生の指示なしで自分の動きがわかり、ピアニカを片付けに行くときは、前の子が片付けるまで後ろで大人しく待っていました。私は本当に驚きました。今までは、意識がその場に向いている時間の方がはるかに少なく、先生の指示があってさえ、他の子と同じように振る舞うことがとても難しかったのにです。療育に行って色々なことをしたり、様々なアドバイスをもらったり、参観日のために先生たちが前もって息子のために丁寧に丁寧に特別な準備をしても、こんなことってありませんでした!

 

発表会が終わった時、胸に暖かいものが流れ込んできて、主のおかげだと感動しました。

 

療育やら食事療法やら筆談やら、色々トライしてきて、「自閉症リサーチャー」とまで言われた私ですが、どんなことよりも、主に出会えたことが、私たち家族にとって、最高に最高に最高に…素晴らしい、素晴らしすぎることです。

 

偉大なる主に、栄光あれ!!!

 

 

 

 

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